天皇・皇后両陛下は4月15日から16日にかけて、
長野県千曲市の「あんずの里」などをお訪ねになった。
両陛下にとって初めてのプライベートなご旅行という。
これまで、陛下は国内各地にお出ましになっておられる。
毎年、全国植樹祭、国民体育大会、全国豊かな海づくり大会などで、
必ず3回以上は地方にお入りになる。
さらに、外国へのご訪問も多い。
しかし言うまでもなく、それらは全てご公務による。
既に天皇のご公務として定例化しているか、
そうでなければ相手側の正式な招請に基づき、
諸般の事情を総合的に勘案して決定されるものばかりだ。
ところがこの度は、ご公務とは切り離した形で、
両陛下のご希望を踏まえたプランが組まれたらしい。
心が温かくなるようなニュースだった。
だがそれにしても、天皇陛下79歳、皇后陛下78歳にして、
両陛下にとって「初めての」プライベートなご旅行とは。
我が国における、歴史に裏打ちされた
究極の「公」の体現者たる天皇、というお立場の厳しさを、
垣間見る思いだ。
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